DISTILLERY

コッツウォルズ蒸溜所

Cotswolds Distillery

基本情報

所在地イングランド・ウォリックシャー、シップストン・オン・ストゥア近郊のストートン村(Phillip's Field, Whichford Road)[1][2][3]
創業2014年(7月に開業)[1][3]
創業者Daniel Szor[2][3][4]
ジンの蒸溜器アーノルド・ホルスタイン製の銅製ポットスチル「ドリー」(500リットル)。試験用に50リットルの「ローレライ」[5][6]
ウイスキーの蒸溜器フォーサイス家が納めた銅製ポットスチル2基(初溜釜「メアリー」、再溜釜「ジャニス」)[2][7]
主な製品シングルモルトウイスキー、ジン、ベルモット、リキュール(2023年4月時点の報道による)[1][4]

目次

  1. 金融の仕事を離れた創業者が、大麦畑のそばに建てた蒸溜所
  2. 最初に世に出したのは、ウイスキーではなくジンでした
  3. ジンはドイツ製、ウイスキーはスコットランド製の蒸溜器
  4. 出資と来訪者
  5. 年表

金融の仕事を離れた創業者が、大麦畑のそばに建てた蒸溜所

コッツウォルズ蒸溜所は、イングランドのコッツウォルズ地方にある蒸溜所です。所在地はウォリックシャーのストートン村。公式サイトによると、2014年7月に開業しました。[1][3]

創業者はDaniel Szorです。Difford's Guideの紹介によると、金融の世界で30年働き、ニューヨーク、パリ、ロンドンで通貨取引の投資会社に勤めました。ウイスキーに関心を持ったのは2000年。パリで、スコッチウイスキーの愛好会の集まりに招かれたのがきっかけでした。[2]

場所を決めたのは畑の景色です。公式サイトは、2012年の夏、自宅のまわりの春まき大麦の畑を見てひらめいたと書いています。Difford's Guideの紹介では、Szorは夫婦で週末用に買った小さな農家の窓から、春まき大麦の広い畑が風に揺れるのを見て、「どうして誰もウイスキーをつくらないんだろう」と思ったと語っています。蒸溜所の敷地は、ストートン村の近くの5エーカーです。[8][2]

The Gin Guildは、この蒸溜所をコッツウォルズ特別自然美観地域(AONB)で「初めての本格的なクラフト蒸溜所」だと紹介しています。[3]

最初に世に出したのは、ウイスキーではなくジンでした

ウイスキーのための蒸溜所でしたが、最初に開発したスピリッツはジンです。公式サイトによると、2か月をボタニカルの研究にあて、150種のボタニカルを1種ずつ蒸溜し、60を超えるレシピを試しました。The Gin Guildによると、生産を始めたのは2014年9月です。[1][3]

Difford's Guideによると、ジンの発売は2014年9月19日です。同じDifford's Guideの蒸溜所紹介でSzorは、最初の蒸溜液が出てから2週間後にロンドンの百貨店フォートナム・アンド・メイソンでの取り扱いが決まり、続いてハーヴェイ・ニコルズにも並んだと語っています。[9][2]

ウイスキーについて、公式サイトは2014年から地元産の大麦だけを使っていると書いています。最初のシングルモルト「Cotswolds Signature Single Malt Whisky」の発売は2017年10月です。公式サイトはこれを「コッツウォルズで蒸溜された初めてのウイスキー」と紹介しています。[8][1]

ジンはドイツ製、ウイスキーはスコットランド製の蒸溜器

ジンの蒸溜器は2基あり、どちらもホルスタイン製です。Difford's Guideによると、容量50リットルの「ローレライ(Lorelai)」は小さな仕込みや試験に使い、同じ設計で大きい「ドリー」が主力です。公式サイトは、ドリーをドイツのアーノルド・ホルスタイン社がつくった500リットルの銅製ポットスチルと説明しています。[6][5]

ウイスキーの蒸溜器は、スコットランドから来ました。ボウモア蒸溜所の元総支配人ハリー・コバーンが、Szorにスコットランドの銅器職人フォーサイス家を紹介し、この一家がポットスチルを納めました。ジム・スワンは、ウイスキーづくりの工程全体と、木が与える影響の理解や樽選びにかかわりました。どちらもDifford's Guideが伝える経緯です。[2]

2基のポットスチルには、歌にちなんだ名前がついています。1回目の蒸溜を受け持つ初溜釜(ウォッシュスチル)は、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「Proud Mary」から「メアリー」。2回目の再溜釜(スピリットスチル)は、ジャニス・ジョプリンの「Piece Of My Heart」から「ジャニス」です。Difford's Guideによると、初溜釜は1回の蒸溜で度数23〜25%のローワインをおよそ800リットル、再溜釜はおよそ75%の原酒を約250リットルとります。[7]

出資と来訪者

2023年4月、ロンドンの酒商ベリー・ブラザーズ&ラッドが、蒸溜所の少数株を取得しました。酒類業界誌The Spirits Businessによると、既存と新規の個人投資家が加わった資金調達「Cotswolds 2.0」の一部で、金額は公表されていません。同社の最高経営責任者エマ・フォックスが、蒸溜所の取締役会に加わりました。[4]

The Spirits Businessによると、2023年4月時点でビジターセンターと2つの店舗には年間10万人以上が訪れ、製品は35か国以上で販売されていました。[4]

年表

2012年夏Szorが自宅のまわりの春まき大麦の畑を見て、蒸溜所を思い立つ(ブランドによる)[8]
2014年7月蒸溜所が開業[1][3]
2014年9月生産を開始。19日にジン(当初の名前は「Inaugural Release」)を発売[3][9]
2017年10月最初のシングルモルト「Cotswolds Signature Single Malt Whisky」を発売[1]
2023年4月ベリー・ブラザーズ&ラッドが少数株を取得。同社CEOエマ・フォックスが取締役会に加わる[4]

コッツウォルズ蒸溜所の銘柄

参考資料

  1. Cotswolds Distillery
  2. Difford's Guide
  3. The Gin Guild
  4. The Spirits Business
  5. Cotswolds Distillery
  6. Difford's Guide
  7. Difford's Guide
  8. Cotswolds Distillery
  9. Difford's Guide

最終更新:2026-10-01 内容の誤りを知らせる