DISTILLERY

ヘルノ・ジン蒸溜所

Hernö Gin Distillery

基本情報

所在地スウェーデン・ヘーネサンド近郊ダーラ村(Dala 152, 871 93 Härnösand)[1][2]
創業2011年(創業者ジョン・ヒルグレン)[1][2]
蒸溜器アーノルド・ホルスタイン製の銅製単式蒸溜器3基(キルスティン250L、マリット1,000L、イヴォンヌ1,000L)[1][3]
原料スピリッツスウェーデン産冬小麦の有機スピリッツ[1]
水ダーラの自家井戸[1]
見学ビジターセンター(2014年建設)[2]

目次

  1. 2011年、ダーラ村に開いたスウェーデン初のジン蒸溜所
  2. 3基の銅の蒸溜器には、蒸溜所にゆかりの女性の名前がついている
  3. 有機の小麦スピリッツと、自前の井戸の水
  4. ドライジンを軸にしたラインナップ
  5. ブランドが語る物語
  6. 2017年と2024年に、IWSCのジン生産者賞
  7. 年表

2011年、ダーラ村に開いたスウェーデン初のジン蒸溜所

ヘルノ・ジン蒸溜所は、スウェーデンの町ヘーネサンドに近い、ダーラという小さな村にあります。公式サイトは、2011年に開いた「スウェーデンで最初のジン蒸溜所」だと紹介しています。所在地はDala 152。田園のなかの蒸溜所です。[1][2]

一帯は「ハイコースト」と呼ばれる沿岸地域で、公式サイトは、ハイコーストの自然から着想を得てジンをつくっていると書いています。The Gin Guildによると、2014年には新しい蒸溜棟とビジターセンターが建ちました。[1][2]

創業者はジョン・ヒルグレンです。2020年11月の発表での肩書は、社長兼創業者です。The Gin Guildはマスターディスティラーとも紹介しています。Gin Foundryによると、ロンドンのInstitute of Brewing and Distilling(醸造と蒸溜の専門団体)で学んでいます。[3][4][5]

3基の銅の蒸溜器には、蒸溜所にゆかりの女性の名前がついている

蒸溜器は3基あり、どれもドイツのアーノルド・ホルスタイン社が手でたたいてつくった銅製です。公式サイトは、3基の名前と来歴をひとつずつ紹介しています。[1]

最初の1基は、2011年に入った250リットルの「キルスティン」です。名前は、蒸溜所が建つ200年前、この農場に暮らした最初の女性にちなみます。2基目は2014年の「マリット」で、容量は1,000リットル。ヒルグレンの義母の名前で、蒸溜所を建てる構想を最初から支えた人だと公式サイトは書いています。[1]

3基目の「イヴォンヌ」も1,000リットルで、2021年に入りました。ヒルグレンの母の名前で、創業初期に会社で働き、ヘルノ・ジンの発展に大きな意味を持った人だと公式サイトは書いています。この3基目は、2020年11月の発表の時点では名前が伏せられていました。発表によると、それまで主な生産はマリット1基が担い、キルスティンは限定生産と製品開発に使っていました。3基目で蒸溜の能力は倍になり、年に80万本のジンをつくれるようになる、と説明しています。[1][3]

The Gin Guildによると、2014年に建てたビジターセンターでは、新しい蒸溜器マリットが中心に据えられました。同じページは、ここでキルスティン、マリット、イヴォンヌの3基に会えると紹介しています。[2]

有機の小麦スピリッツと、自前の井戸の水

原料のスピリッツは、スウェーデン産の冬小麦からつくった有機のものです。水は、ダーラにある自前の井戸から汲みます。公式サイトは、氷河期にできた地層がこの水を自然にろ過していると説明しています。ボタニカルは、世界中から集めた有機の8種類。風味を残すため、冷却ろ過はしていません。[1]

標準のドライジンについて、Difford's Guideは、ジュニパーとコリアンダーだけを先に約18時間浸し、そのあと残りのボタニカルを加えて蒸溜すると書いています。[6]

ドライジンを軸にしたラインナップ

2026年10月1日時点の公式サイトは、定番品として8銘柄を挙げています。土台になるのは度数40.5%のドライジンです。同じ蒸溜液の薄め方を変えたネイビーストレングス(57%)、メドウスイートを多めにしたオールドトム(43%)、ドライジンに有機のスローベリーを浸したスロージン(30%)が、そこから派生しています。[7]

ほかに、ボタニカルを2種類だけ使ったボタニカル・フレーバード・ジン(47%)、ジュニパーの木の樽で寝かせたジュニパー・カスク(47%)、ビョルン・フランツェンとの共同でつくったエン・ジン(44%)、ラズベリーとブラックカラントを使ったサマー・カップ(28%)があります。限定品の欄には、シッピング・ジンやスウェディッシュ・テロワール・ジンなどが並びます。[7]

ブランドが語る物語

ブランドによると、構想が生まれたのは1999年のロンドンです。ヒルグレンはそこでバーテンダーとして働いていました。The Gin Guildは、1990年代末のジン復興のなかで、ジュニパーが前に出る古典的なジンに惚れこんだと伝えています。[8][4]

公式サイトは、ヒルグレンが目指したのは、ベリーの風味が多く、より果実らしく、花の香りも豊かなジンだったと書いています。[1]

2017年と2024年に、IWSCのジン生産者賞

IWSC(International Wine & Spirit Competition)の公式サイトでは、ヘルノ・ジンが2017年に「International Gin Producer of the Year」、2024年に「International Gin Producer Trophy」を受けたことが確認できます。The Gin Guildは、2024年の受賞を3度目としています。[9][4]

ヘルノ自身の2024年11月の記事は、同じ年にInternational Spirits Challengeの「Gin Producer of the year」も受けたと伝えています。[8]

年表

1999年ジョン・ヒルグレンがロンドンでバーテンダーとして働き、蒸溜所の構想が生まれる(ブランドによる)[8]
2011年ダーラ村で蒸溜所を開く。250Lの蒸溜器キルスティンを導入[1][2]
2012年12月ヘルノ ドライジンを発売(専門サイトによる)[6][5]
2014年新しい蒸溜棟とビジターセンターを建設。1,000Lの蒸溜器マリットを導入[1][2]
2017年IWSCでInternational Gin Producer of the Yearを受賞[9]
2020年11月3基目の1,000Lの蒸溜器を発表。蒸溜能力が倍になる[3]
2021年3基目の蒸溜器イヴォンヌを導入[1]
2024年IWSCのInternational Gin Producer Trophyと、International Spirits ChallengeのGin Producer of the yearを受賞[9][8]

ヘルノ・ジン蒸溜所の銘柄

参考資料

  1. Hernö Gin 公式サイト(Hernö Gin Distillery, Home of Swedish Gin)
  2. The Gin Guild(Hernö Gin distillery)
  3. Hernö Gin プレスリリース(Mynewsdesk、2020年11月17日)
  4. The Gin Guild(Hernö Gin 生産者紹介)
  5. Gin Foundry(2013年12月12日)
  6. Difford's Guide(Hernö Organic Swedish Dry Gin)
  7. Hernö Gin 公式サイト(Our Gins)
  8. Hernö Gin 公式サイト(2024年11月14日の記事)
  9. IWSC(International Wine & Spirit Competition)大会公式サイト・International Gin Producer 歴代受賞

最終更新:2026-10-01 内容の誤りを知らせる