KOVAL蒸溜所
KOVAL Distillery
基本情報
| 所在地 | 米国イリノイ州シカゴ(4241 N Ravenswood Ave)[1][2] |
|---|---|
| 創業 | 2008年(ロバート・ビルネッカー博士とソナット・ビルネッカー・ハート博士)[3][4] |
| 方式 | 穀物の製粉から蒸溜、熟成、ボトル詰めまでを自社で行うグレイン・トゥ・ボトル[3][4] |
| 蒸溜器 | Kothe社(ドイツ)製のポットスチル、容量5,000リットル[3] |
| 認証 | 有機認証(MOSA)、コーシャ認証(OU)[3] |
| 見学 | ツアーは公式サイトから予約できる(2026年9月時点)。Difford's Guideは「一般には立ち入れない」と記載[1][4] |
目次
シカゴで1800年代半ば以来はじめて開かれた蒸溜所
KOVAL蒸溜所の創業は2008年。ロバート・ビルネッカー博士とソナット・ビルネッカー・ハート博士の夫妻が立ち上げました。公式サイトは、シカゴで1800年代半ば以来はじめて開かれた蒸溜所だと説明しています。トップページの表現は「禁酒法以来」で、言い方が揺れています。[3][2]
名前の由来。KOVALは、東欧の多くの言語で「鍛冶屋」を意味し、イディッシュ語には「前へ切り開いて進む人」の意味もあると、公式サイトは説明しています。Difford's Guideによれば、ソナットの曽祖父がウィーンから移住するときにこのあだ名で呼ばれ、ロバートの祖父の姓シュミット(Schmid)はドイツ語での同じ意味にあたります。[3][4]
ロバートはオーストリア出身の3代目の蒸溜家です。以前は在米オーストリア大使館で副報道官を務めていました。ソナットは、米国とドイツで教授をしていた人物で、シカゴに戻って暮らしたいと、終身在職権を手放したと公式サイトは書いています。2026年9月時点では、ソナットが社長、ロバートがマスターディスティラー兼CEOです。[3]
Gin Foundryによると、夫妻はシカゴでの蒸溜を禁じていた1930年代の法律と2年間向き合い、蒸溜所は2010年に営業を始めました。公式サイトの創業年(2008年)との違いについて、両者の説明だけでは理由を確かめられません。[5]
穀物からボトルまで、すべて自社で手がける
公式サイトは、製造の全工程を自社で管理していると説明しています。地元の穀物の製粉から蒸溜、樽詰め、ボトル詰めまで。一貫して自社です。Difford's Guideも、有機穀物の調達から製粉、仕込み、蒸溜、熟成、ボトル詰めまでを社内で行う「グレイン・トゥ・ボトル」の方式だと紹介しています。[3][4]
穀物は中西部の有機農場から仕入れます。認証は2つで、有機認証機関MOSAと、ユダヤ教の食の規定に沿ったコーシャ認証(OU)です。Gin Foundryによると、蒸溜所は農家と契約して穀物を調達し、製粉と仕込みまでを自社で見届けるといいます。[3][5]
蒸溜では「ハートカット」を貫いています。蒸溜の初めと終わりに出る部分を除いて、まんなかの部分だけを使う方法です。公式サイトは、よりクリーンで香り高い酒になり、穀物本来の個性が際立つ手法だと説明しています。[3]
蒸溜器はポットスチルです。ドイツのKothe社が手づくりした、容量5,000リットルのものです。長いウイスキー用のヘルメット、特別な蒸溜塔、独自のバブルキャップ構造を備えています。[3]
Gin Foundryは、チャコールでろ過したミシガン湖の水を使い、樽にはミネソタ産のアメリカンオークを使うと紹介しています。[5]
ウイスキーから始まり、ジンとリキュールへ
公式サイトによると、KOVALはウイスキーとジン、特別なリキュールをつくってきました。キビやオート麦といった別の穀物で有機ウイスキーもつくっています。リキュールには、コーヒー、ジンジャー、菊とはちみつ、ローズヒップの味があります。Difford's Guideは、代表的な銘柄としてシングルバレル・ライ、シングルバレル・バーボン、ミレット・ウイスキー、ドライジンを挙げています。[3][4]
ジンは2014年11月。ドライジンの発売を発表しました。発表文は、KOVALをウイスキー、ブランデー、リキュール、ウォッカをつくる蒸溜所と紹介したうえで、新しいドライジンの発売を伝えています。2026年9月時点では、公式サイトのジンの一覧には、ドライジン、バレルドジン、クランベリー・ジン・リキュール(限定版を含む)、Thresh & Winnowのフォレ・ジンとシトリン・ジンが並んでいます。[6][7]
輸出先は55を超える市場です(公式サイト、2026年9月時点)。[3]
見学とテイスティングルーム
蒸溜所はシカゴのRavenswood通り4241番地(4241 N Ravenswood Ave, Chicago, IL 60613)にあります。2026年9月時点の公式サイトには、ツアーとイベント、テイスティングルーム、蒸溜所のショップの案内があります。予約は公式サイトからです。最寄り駅は、シカゴの電車Brown LineのMontrose駅です。[1][2]
一方、Difford's Guideは、蒸溜所は「一般には立ち入れない」と書いています。状況は変わることがあります。訪ねる前に公式サイトで確かめてください。[4]
年表
| 2008年 | ロバート・ビルネッカー博士とソナット・ビルネッカー・ハート博士がKOVAL蒸溜所を創業[3][4] |
|---|---|
| 2010年 | Gin Foundryによると、蒸溜所が営業を開始(公式サイトの創業年は2008年)[5] |
| 2014年11月10日 | 有機のスモールバッチ・ドライジンの発売を発表[6] |
| 2026年9月時点 | 公式サイトのジンの一覧に、ドライジン、バレルドジン、クランベリー・ジン・リキュール(限定版を含む)、Thresh & Winnowの2種などが並ぶ[7] |
KOVAL蒸溜所の銘柄
参考資料
- KOVAL Distillery(Visit)
- KOVAL Distillery(トップページ)
- KOVAL Distillery(Our Story)
- Difford's Guide(Koval Distillery 歴史)
- Gin Foundry
- KOVAL Distillery(プレスリリース、2014年11月10日、PRWeb配信)
- KOVAL Distillery(ジン製品一覧)
最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる