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GIN BRANDニッカ カフェジン
Nikka Coffey Gin
- 生産国日本 宮城県
- 度数47.0%
- 容量700ml
ニッカウヰスキーが、宮城峡のカフェスチルでつくった蒸溜液をベースにしたジンです。
4種の和柑橘と山椒を含む11種を、分けて漬け込んで再蒸溜します。
アサヒビールは、和柑橘と山椒の香りが調和し、コクのある甘い口当たりだと紹介しています。
銘柄スペック
| 銘柄名 | ニッカ カフェジン(Nikka Coffey Gin) |
|---|---|
| アルコール度数 | 47.0% |
| 容量 | 700ml |
| 誕生 | 2017年 |
| 蒸溜所 | 宮城峡蒸溜所 |
ニッカ カフェジンを購入できるサイト
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目次
名前の「カフェ」は蒸溜機の名前
カフェジンの「カフェ」は、コーヒーのことではありません。ベースのスピリッツをつくる「カフェ式連続式蒸溜機」の名前で、開発者イーニアス・カフェにちなんで「カフェスチル」とも呼ばれます。[1][2][3]
連続式蒸溜機は、1826年にスコットランドのロバート・スタインが考案しました。1830年、アイルランドのイーニアス・カフェがこれを改良し、特許を取っています。ニッカの英語サイトは、カフェスチルを「世界で初めて特許を取った連続式蒸溜機」と紹介しています。[4][5]
1830年ごろに発明された、古い型の蒸溜機です。今の主流の連続式蒸溜機はアルコールの精製度を高められる反面、香味成分まで取り除いてしまう。カフェスチルでは原料由来の香りや成分がしっかり残る、とニッカは説明しています。商品ページの言葉では「旧式だからこそ原料由来の香味をしっかりと残す」蒸溜機です。[1][6][2]
ベースは、グレーンウイスキーと同じカフェスチルの蒸溜液
ニッカはこのカフェスチルで、ブレンデッドウイスキーに使うグレーンウイスキーをつくってきました。カフェジンのベースも同じ蒸溜機から生まれます。大麦麦芽やとうもろこしなどを蒸溜した「カフェ蒸溜液」だけを使い、ほかのスピリッツは混ぜていません。[1][3][6]
場所は仙台の宮城峡蒸溜所。2026年9月時点のニッカの蒸溜所紹介では、ここのカフェスチルからカフェグレーンのほか、カフェモルト、カフェジン、カフェウオッカを商品化していると書かれています。[7][8]
中の仕組みは、WHISKY Magazine Japanが2015年に宮城峡を取材した記事に詳しく出ています。発酵させた大麦麦芽やとうもろこしの液(もろみ)は、まず「もろみ塔」の上から注がれます。液は24段に仕切られた銅の棚板の穴を通って少しずつ下り、そのあいだに蒸気でアルコール分が気化していきます。続く「精溜塔」は42段で、ふつうは32段目あたりで抜き取ると、度数94〜95%の蒸溜液になるそうです。[9]
宮城峡のカフェスチルは2基です。1号基は1963年に西宮へ導入されたもので、2号基は一回り大きく、1966年に増設されました。取材の時点でふだん動いていたのは2号基だけ。一度に大量のスピリッツができるため稼働は月に数回で、動かすときは1週間続けて運転すると同誌は伝えています。[9][5]
同誌によると、カフェジンは、複数のカフェ蒸溜液に3種類のジン蒸溜液をブレンドしてつくります。ニッカの英語サイトも、11種のボタニカルとカフェ蒸溜液の「シルクのような口当たり」の釣り合いを、このジンの複雑さの源に挙げています。[10][11]
和柑橘と山椒は、低い温度で蒸溜する
ボタニカルは11種類です。ジンでよく使われるボタニカルとして、ジュニパーベリー、アンジェリカルート、コリアンダーシード、レモン、オレンジという、ジンでおなじみの5種。そこに柚子、かぼす、甘夏、シークヮーサーの4種の和柑橘と、山椒、りんごを加えています。[11][12]
りんごは少し変わった素材で、ニッカはこれを「ニッカの歴史と深く関わる果実」と呼んでいます。米国の輸入元はこれを「アップルジュース」と記しています。[11][12]
アサヒビールの発表によると、ボタニカルは分けてカフェ蒸溜液に漬け、香りの成分を十分に引き出してから再蒸溜します。こうしてできた何種類かのスピリッツをブレンドして仕上げます。[6]
WHISKY Magazine Japanは、分け方まで伝えています。11種は3組に分けて漬けられ、山椒と和柑橘は減圧蒸溜器で、ジュニパーベリーなどは常圧蒸溜器で再蒸溜されるそうです。[10]
蒸溜器の中の気圧を下げると、液体はふつうより低い温度で沸きます。この性質を使うのが減圧蒸溜です。同誌によると、減圧蒸溜器で柑橘の果皮の蒸溜液をつくる方法は「ニッカの特許技術」で、蒸溜の温度が低いぶん、素材のフレッシュな風味を引き出せるといいます。[10]
ブランドが語る物語
ニッカによると、創業者の竹鶴政孝はスコットランドでウイスキーづくりを学んでいたころ、エディンバラに近いボーネスの蒸溜所で、カフェスチルによるグレーンウイスキーづくりを経験しました。WHISKY Magazine Japanは、それが1919年のことで、竹鶴はその風味を「ニッカのグレーン」として再現したいと考えていたと伝えています。[13][4]
導入の決断は1962年。同誌によると、竹鶴は30余年ぶりに英国を訪れた折に、グラスゴーのブレア・キャンベル・マクリーン社へ蒸溜機を発注しました。1963年に兵庫県の西宮工場に据え付けられ、1964年に操業を始めています。[6][4][8]
この蒸溜機は、1963年当時でも「極めて旧式」だったとニッカは紹介しています。それでも選んだのは、「本物のおいしさ」を求めた竹鶴のこだわりだったといいます。カフェスチルはその後、1999年に宮城峡蒸溜所へ移されました。[1][8]
りんごにも来歴があります。ニッカウヰスキーの前身は、1934年に設立された「大日本果汁」です。翌1935年には、ニッカのアップルジュースを発売しています。[8]
メーカーが紹介する味わいと飲み方
アサヒビールは、「和柑橘の爽やかな香りと山椒のスパイシーな香りが調和」していて、「コクを感じさせる甘い口当たり」のなかにボタニカルの香りが広がって重なり合う、複雑な味わいのジンだと紹介しています。[3]
ニッカが挙げる特長は、「さわやかな和のボタニカル、豊満なボディ感」です。穀物の香味を残した甘みとコク、「シルクのようになめらかな口当たり」があり、副材料に負けないボディがカクテルのレシピを受けとめると説明しています。英語の公式サイトでは、りんごのニュアンスのあとに、青山椒の心地よい刺激が後味に続くと書いています。[2][11]
アサヒビールのカクテルガイドには、カフェジンを使ったレシピがあります。「みかんのジントニック」と「みょうがのジントニック」は、どちらもカフェジン30mlにウィルキンソン トニック90ml。みかん1/2個、またはみょうが1/2個をカフェジンと一緒に潰し、液体だけを注いでからトニックを加えます。みょうがの一杯は「みょうがの爽やかな香りの後に、明るい柑橘の味わいが重なる」と紹介されています。[14][15]
炭酸水で割る「ライムのジンソーダ」もあります。カフェジンの柑橘の香りに、ライムが引き立たせるスパイシーさがアクセントの「ドライな一杯」と紹介されています。米国の輸入元は、ギムレット、マティーニ、ソルティドッグ、ソーダとトニックで割る「ソニック」を勧めています。[16][12]
発売と受賞
発売は2017年6月27日。同じカフェ蒸溜液をベースにした度数40.0%のカフェウオッカと同時でした。アサヒビールの発表では、参考小売価格は4,500円(税別)。発売から1年間の販売予定数量は、それぞれ1,000箱(700ml×12本換算)でした。[6]
日本向けは47%、700ml。米国向けは750mlです。[3][2][11]
2019年には、World Gin Awardsの「コンテンポラリー・スタイル・ジン」部門で金賞を受けました。審査コメントは、平均より高い度数を感じさせながらも複雑な香味がよく出ていると評しています。[17]
受賞歴
| 2019年 | World Gin Awards 金賞(Gold Medal)(Contemporary Style Gin)[17] |
|---|
ボタニカル
色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。
つくり手:宮城峡蒸溜所
宮城峡蒸溜所は、仙台市の西、作並にある緑の峡谷に建っています。1969年、ニッカウヰスキーが余市に次ぐ2番目の蒸溜所として建てました。
宮城峡蒸溜所の歴史とつくり方を読む >似たボタニカルの他銘柄
よくある質問
- ニッカ カフェジンの度数と容量は?
- 日本向けの商品は、度数47.0%、700mlです。
- 名前の「カフェ」とは何ですか?
- ベースのスピリッツをつくる「カフェ式連続式蒸溜機(カフェスチル)」のことです。開発者イーニアス・カフェの名にちなんで、こう呼ばれています。
- 定番以外にどんなボタニカルが使われていますか?
- 柚子、かぼす、甘夏、シークヮーサーの4種の和柑橘と、山椒、りんごです。ジュニパーベリーなど5種の定番ボタニカルと合わせて11種です。
- 受賞歴はありますか?
- 2019年のWorld Gin Awardsで、「コンテンポラリー・スタイル・ジン」部門の金賞を受けています。
- メーカーはどんな飲み方を紹介していますか?
- アサヒビールのカクテルガイドに、カフェジン30mlにみかんやみょうがを加えて潰し、液体だけを注いでからトニック90mlで割るジントニックや、ライムのジンソーダが載っています。
参考資料
- ニッカウヰスキー
- ニッカウヰスキー
- アサヒビール
- WHISKY Magazine Japan(「カフェ式蒸溜機」を知る 前半、2015年7月7日)
- Nikka Whisky
- アサヒビール(ニュースリリース 2017年5月11日)
- ニッカウヰスキー
- Nikka Whisky
- WHISKY Magazine Japan(「カフェ式蒸溜機」を知る 後半、2015年7月13日)
- WHISKY Magazine Japan
- Nikka Whisky
- Hotaling & Co.(米国輸入元)
- Nikka Whisky
- アサヒビール(カクテルガイド「みかんのジントニック」)
- アサヒビール(カクテルガイド「みょうがのジントニック」)
- アサヒビール(カクテルガイド「ライムのジンソーダ」)
- World Gin Awards 2019(大会公式サイト)
- Difford's Guide
最終更新:2026-09-29 内容の誤りを知らせる