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GIN BRANDモンキー47
Monkey 47 Schwarzwald Dry Gin
- 生産国ドイツ シュヴァルツヴァルト地方
- 度数47.0%
- 容量500ml
ドイツ・黒い森のブラック・フォレスト・ディスティラーズがつくる、47種のボタニカルのジンです。
約3分の1は黒い森の素材で、リンゴンベリーを最初に30日間漬け込みます。
輸入元は、トニックで割ってグレープフルーツをあしらう飲み方を勧めています。
銘柄スペック
| 銘柄名 | モンキー47(Monkey 47 Schwarzwald Dry Gin) |
|---|---|
| アルコール度数 | 47.0% |
| 容量 | 500ml |
| 誕生 | 2010年 |
| 蒸溜所 | ブラック・フォレスト・ディスティラーズ |
モンキー47を購入できるサイト
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目次
「47」はボタニカルの数。およそ3分の1を黒い森で摘む
名前の「47」は、使っているボタニカルの数です。そのうち約3分の1はシュヴァルツヴァルト(黒い森)の素材です。トウヒ(スプルース)の新芽、リンゴンベリー、エルダーフラワー、スロー、ブラックベリーの葉などで、Difford's Guideによればセージやバーベナもこちらに入ります。2016年のペルノ・リカールの発表は、これらを手摘みの素材として紹介しています。[1][2]
残りのうちスパイスは、コリンズのインドでの生い立ちにちなむものとして、Difford's Guideがカルダモン、クローブ、ナツメグ、生姜、セイロンシナモンなどを挙げています。軸になるジュニパーベリーについては、クロアチアとイタリアのトスカーナから取り寄せていると地元紙シュヴァルツヴェルダー・ボーテが伝えています。[2][3][4]
柑橘は生の皮を使います。ビターオレンジやレモン、グレープフルーツの皮は、むいたばかりのものを仕込みに加えなければならず、そのために地元の人たちが毎朝7時に作業に来る、と公式サイトは書いています。[5][3]
仕込みから瓶詰めまで、4か月以上かかる
土台は糖蜜のアルコールです。フランス産で、度数は96.4%あります。公式ブログは、糖蜜由来のアルコールには甘い香りを安定して抱え込む性質があると、これを選んだ理由を説明しています。[6]
最初の工程は30日かかります。このアルコールを黒い森の湧き水で度数70.0%に割り、挽いた生のリンゴンベリーを漬け込むのです。ビターオレンジ、レモン、ポメロの皮も、同じように糖蜜のアルコールと湧き水に漬けます。[3][5]
次に43種のボタニカルを加え、約20℃の常温で36時間浸します。1日と2晩です。Difford's Guideによれば、ブランドはこうしてできた液を「原石の浸漬液(raw diamond macerate)」と呼んでいます。[3]
蒸溜に使うのは、100リットルの小型蒸溜器4基を組み合わせた設備で、名前は「Apparatus Alembicus Maximus」。1回の蒸溜は1時間半。蒸溜器の頭の部分には、素材を液に漬けず、立ちのぼる蒸気だけを通して香りを移すための鋼のかごがあり、ドイツ語で「ガイストコルブ」と呼ばれています。入れるのは3種だけ。ラベンダー、グレープフルーツ、レモンの皮です。公式サイトは工程全体を、浸漬、蒸溜、パーコレーション、酸化の組み合わせだと説明しています。[3][5]
蒸溜を終えたジンは、1,000リットルの陶器の容器に移して100日間寝かせます。輸入元のペルノ・リカール・ジャパンは、ろ過をせずに陶器で寝かせることで独特で複雑な香りが生まれると紹介しています。瓶詰めは、蒸溜所から10キロほど離れたボトリング施設で行います。[3][5][7]
2006年の電話から、2010年の発売まで
始まりは1本の電話でした。2006年の秋、ノキアのゼネラルマネージャーとして米国デトロイトに住んでいたアレクサンダー・シュタインのもとに、ドイツの旧友から連絡が入ります。聞かされたのは、英国の士官モンゴメリー・コリンズの生涯の話でした。シュタインの祖父はグロースヘッパッハで蒸溜所「Privatweinbrennerei Jacobi」を営み、父の代にその事業を大きく育てています。[6]
シュタインは2008年の終わりにノキアを辞め、故郷のバーデン=ヴュルテンベルクに戻り、Black Forest Distillers GmbHを立ち上げました。相手は蒸溜家のクリストフ・ケラー。ケラーは2004年に、黒い森とボーデン湖のあいだにあって19世紀半ばに農家としての蒸溜免許を得ていた古い製粉所の農場「シュテーレミューレ」を引き継いでいました。2008年11月の電話をきっかけに、2009年1月、シュタイン父子がこの農場を訪ねています。[2][6][8]
配合が決まるまでに、試験蒸溜は120回を超えました。そこから7種類の試作品に絞り、名の知れたバーテンダーたちに試してもらって最終的な形を選んでいます。[2][4]
最初の仕込みは2010年2月です。シュタインは約100キロのボタニカルを家庭用の製粉機で挽こうとして、明け方4時ごろに諦めました。パン屋の製粉機を借りると、1時間かからずに終わったそうです。ペルノ・リカールは、モンキー47の発売を2010年としています。[6][9]
地元紙によると、はじめはシュテーレミューレで蒸溜し、黒い森のベッツヴァイラーでは瓶詰めだけをしていました。最初の2,000本は数日で売り切れ、2013年には年間15万本に達しています。[4]
ボトルは7ユーロの古い薬瓶から始まった
茶色いボトルの原型は、シュタインが息子とシュトゥットガルトののみの市を歩いていて見つけた古い薬瓶です。紫外線を通しにくい茶色のガラスと端正な形が決め手になり、値段は7ユーロだったと公式ブログにあります。[6]
コルクを囲む金属のリングは、ひとつずつ作るのをやめ、ステンレスの管を輪切りにしてつくることにしました。切り出しには1960年代の機械を使っています。[6]
ラベルは、デザイン事務所Discodoenerを営むピット・レーデルレ(Pit Lederle)と8か月かけて詰め、2010年の春に仕上がりました。印刷を担うVollherbst社の紹介では、古い切手を模した縁のぎざぎざと銅版画風の線のなかに、リンゴンベリーの小枝を持つ猿が描かれています。左にはヤシ、右にはモミが描かれ、Vollherbst社は「これ以上ないほど違う二つの土地」と紹介しています。[6][10]
ブランドが語る物語
ブランドが伝える話の主人公は、英国空軍のモンゴメリー・「モンティ」・コリンズ中佐です。英国の外交官の息子としてインドのマドラスに生まれ、戦後は分断されたベルリンの英国地区に配属されて、壊れた動物園の再建に力を注ぎました。そのとき支援した猿の名が「マックス」です。空軍を辞めたあと1951年に黒い森へ移り、時計づくりに失敗したのち、ゲストハウス「Zum wilden Affen(野生の猿)」を開いたとされます。[11][2]
話は1960年代の初めに途切れます。続きは世紀が変わるころ。改修工事の最中に木箱が見つかり、「Max the Monkey – Schwarzwald Dry Gin」と手書きされた瓶が出てきました。ボタニカルを記したメモや写真も一緒だった――というのが、ブランドの語る由来です。[11]
ブランドは、スパイスをコリンズのインドでの生い立ちに、森の素材を黒い森に結びつけて語ります。ペルノ・リカールも、英国の伝統とインドのスパイスと黒い森の風景をひとつにしたジン、と紹介しています。[2][9]
メーカーがすすめる飲み方
公式サイト(米国)がまず挙げる「Monkey 47 Tonic」は、氷を入れたグラスでジン2にトニックウォーターを注ぎ、グレープフルーツの皮をひねって添える一杯です。輸入元も、トニックで割ってグレープフルーツをあしらう「モンキー 47 ジントニック」を勧めています。[12][13]
マティーニは、ジン2にブランのベルモット1をステアし、グレープフルーツの皮かオリーブを添えるレシピです。同じサイトにはギブソンも載っていて、こちらはドライベルモットとパールオニオンを使います。ヴェスパーはジン1.5にウォッカ1とリレ・ブラン0.75。シェイクでつくるギムレットは、ジン2にライムジュース0.5とシロップ0.25です。[12]
日本での発売と限定品
日本ではペルノ・リカール・ジャパンが2017年2月1日に発売しました。度数47度、容量500mlです。同じ日に、スローの実を3か月漬け込んだ「モンキー 47 スロー・ジン」も発売されています。[8]
年に一度だけつくる限定品が「ディスティラーズカット」です。いつもの47種に1種類を足してつくる品で、2022年版は黒い森に自生するハーブ、ウッドラフを加えました。日本では2024年3月に、東京・恵比寿のバーでこれを使ったカクテルが提供されています。2025年版「Fleur de Sel」は、南仏カマルグの海塩の結晶を48番目の素材にしています。[7][5]
2019年12月2日には「BARREL CUT」が日本で数量限定発売されました。南西ドイツのプファルツ地方でつくられた110リットルのクワの新樽(内側を軽くトースト)で180日熟成させ、ノンチルフィルタードで瓶詰めしたものです。熟成は、1840年に穀物の貯蔵用に建てられた蔵で行われています。[14]
2022年5月9日には、ア ベイシング エイプとの初めてのコラボレーション版が、ピンクとパープルの迷彩柄に、コルク周りのリングを金色に変えたボトルで数量限定発売されました。[13]
ブランドは2016年からペルノ・リカールの傘下にあり、その年の発表の時点で、モンキー47は4大陸50か国以上で売られていました。[9][1]
ボタニカル
色付きはこの銘柄の特徴となるボタニカルです。
つくり手:ブラック・フォレスト・ディスティラーズ
モンキー47をつくるBlack Forest Distillers GmbHは、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)の町ロスブルクにある蒸溜所です。ただ、ジンが最初に蒸溜されたのはここではありません。地元紙シュヴァルツヴェルダー・ボーテに…
ブラック・フォレスト・ディスティラーズの歴史とつくり方を読む >よくある質問
- モンキー47の「47」は何の数字ですか?
- 使っているボタニカルの数です。約3分の1はシュヴァルツヴァルト(黒い森)の素材で、度数も47%です。
- ほかのジンとつくり方はどう違いますか?
- 生のリンゴンベリーを30日漬け込み、43種のボタニカルを36時間浸してから蒸溜します。蒸溜後は1,000リットルの陶器の容器で100日寝かせます。輸入元は、ろ過しないこともこのジンの特徴に挙げています。
- 日本ではいつから買えますか?
- ペルノ・リカール・ジャパンが2017年2月1日に発売しました。容量は500mlです。
- メーカーはどんな飲み方を勧めていますか?
- トニックウォーターで割り、グレープフルーツの皮を添える「モンキー 47 ジントニック」を勧めています。公式サイトにはマティーニ、ギブソン、ヴェスパー、ギムレットのレシピもあります。
参考資料
- Pernod Ricard(2016年1月27日)
- Difford's Guide(Monkey 47 起源)
- Difford's Guide(Monkey 47 製法)
- Schwarzwälder Bote(地元紙、ロスブルク版)
- Monkey 47 公式(米国)
- Monkey 47 公式ブログ(Going Bankrupt in Style/アレクサンダー・シュタイン、クリストフ・ケラー)
- ペルノ・リカール・ジャパン(輸入元)プレスリリース(ディスティラーズカット2022、2024年3月27日)
- BAR TIMES(ペルノ・リカール・ジャパンの2017年発売リリースの転載)
- Pernod Ricard(ブランドページ Monkey 47)
- Vollherbst(ラベル印刷会社の事例紹介)
- Monkey 47 公式(米国)
- Monkey 47 公式(米国)レシピ
- ペルノ・リカール・ジャパン(輸入元)プレスリリース(ア ベイシング エイプ エディション、2022年)
- ペルノ・リカール・ジャパン(輸入元)プレスリリース(BARREL CUT発表内の説明)
最終更新:2026-09-28 内容の誤りを知らせる